あらすじ
一年付き合った五歳上の彼氏の政司(せいじ)37歳との結婚を真剣に考えていた主人公湧田(わくた)トシコ32歳は、ようやく自分の彼氏を両親に紹介する事が出来た。
そして、いつも心の変化に悩まされた時に、一人で行く場所も、政司には知っておいて貰いたくて、その場所に連れて行く。
その場所は、昔々大きな水害があった為、作られた小さな神社だった。そこに祀るのは水の神、龍神様。
その龍神様の宿った大きな御神木に、トシコは子供の頃からいつも、悩みを打ち明けていた。
しばらくして彼氏の政司は、急に態度を一変させ連絡が一切途絶えてしまう。その後、トシコは彼氏の本来の姿を知る事になる。
トシコは、日々悩み苦しみ、悲しみに覆われ、そのうち現実から逃れようと死を意識する程に思い詰めてしまう。
いつもの神社へと駆け込み、雷が鳴り響く雨の中、龍神様の宿る御神木の前で死のうと決めるが、御神木から地響きのような低い声がして、手を止める。
「死んでもらったら困る、ここは俺の神社だ」
龍神様の怒りに触れたと思っていると、ずぶ濡れで現れたのは龍神様のように険しい表情をしてトシコを睨見付ける、永田いずみ33歳という男だった。この出逢いで、トシコの心は再び動き始める…。
♪制作BGM「あなただけが」倖田來未♪