あらすじ
結婚式を三日後に控えた莉子は、真夜中の3時に目が覚める。幸せのはずなのに、胸を締め付ける不安。祖母から受け継いだサファイアのペンダント―「サムシングブルー」―を手に、彼女は過去の自分と向き合う。
かつて莉子は「デジタルノマド」として自由に世界を旅する夢を描いていた。しかし今、その夢を忘れて「普通の幸せ」を選ぼうとしている。
眠れぬ夜、婚約者の拓也が目を覚ます。莉子が打ち明ける不安に、彼は予想外の返事をする―「結婚は終着点じゃない。新しい冒険の始まりだよ」
夜明けのスカイブルーの下、二人は小さな誓いを交わす。「幸せは遠くにあるものじゃない。僕たちの手の中に、ずっとあったのかもしれない」という拓也の言葉に、莉子の心は希望に染まる。
自分らしく生きることと、愛する人と共に歩むこと。それは相反するものではなかった。「サムシングブルー」が示す幸せは、もう莉子の手の中にあった。