あらすじ

「未来視商会」は、人々の未来を映像、夢、言葉の形で売る新興企業だった。 水晶玉ディーラーの御影景司は、未来を見せることで人々の選択を補助する一方、次第に未来を見ることの罪に気づいていく。夢判断係の相楽真弓は、依頼人の夢から兆候を抽出し未来の方向を助言するが、その言葉が逆に他者の自由を奪っているのではと葛藤する。 こっくり課の千堂崇は、超常的な手段で未来の文字列を受信するが、それが観測ではなく命令である可能性に戦慄する。そして社外には、未来視商会によって選択肢を奪われた元・予言者たちの秘密集団《MPR》が、静かに反撃の時を待っていた。 御影と真弓は、未来視を完全に終了させるために、最後の水晶玉=ゼロ玉を封印解除する。ゼロ玉が示したのは、「未来は、もう見るものではなく、選ぶものだ」という静かな結論だった。 未来を見ないことを選んだ者たちは、それぞれの現在を生き直し始める。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2025/08/01
  • 現在の作品未来視商会 明日を売る男たち