あらすじ
母校の廃校が決まり、久しぶりに訪れた高校の体育館。
8年ぶりに再会したのは、バスケットボール部で共に汗を流した元チームメイト・水野碧。
夕暮れに染まる静かな体育館で交わした言葉のなかに、かつて言えなかった“想い”がこぼれる。
すれ違っていた時間をゆっくりと埋め合うように、ふたりは関係を育んでいく。
友情の輪郭が、やがて恋へと変わる――。
戸惑いと熱情、心と身体が揺れながら、女性同士の関係に静かに踏み出していく彼女たち。
肌を重ねるたび、心の奥にしまっていた不安と傷も少しずつ解けていく。
それは、“ぬくもり”のなかで見つけた、静かで確かな愛の灯。
過去と現在を紡ぎながら、四季のように移ろうふたりの関係を描く、切なく官能的な大人の恋愛短編集。