あらすじ
私は“存在しない”はずだった。
名前もなく、記憶もなく、設定も曖昧な——いわゆる「未完成なモブキャラクター」。
物語に登場することすらなく、世界の端で消える運命だった。
しかし、ある日、たった一人の読者である**“彼”が私を観測し、微笑んだ。
その瞬間、私の存在は確定し、同時に——「殺される」という確定した死体を与えられた。**
「なぜ彼女は“観測されていない”のに死んだのか」
歪んだ“物語領域”で、私は自分の死の真相を探し始める。
探偵役の少年、運命を語る幽霊の少女、そして舞台を支配する脚本家の神。
そして、私の死体を書いたはずの“彼”に、もう一度、問いかける。
「お願い、もう一度だけ、私を読んでくれない?」
これは、“語られるはずがなかった少女”が、物語の外側に存在する「作者」という名の犯人を追う、青春と死の物語。