あらすじ

ある日突然城に仕える占い師が神託を授かったと、自国の城に呼び出された平民の女性、セリカ。
その神託とは【セリカを魔王とし、魔族の長とする】というものだった。
同じように、城に呼び出された青年ブルックスは、セリカとは反対に【ブルックスを勇者とし、魔王魔族を討伐する者とする】という神託を授かっていた。

 世界では、魔族と人間が種族の垣根を超えて共存していたのに。

 人間と対立する気のないセリカは、魔王城で過ごしながら、自分に害をなす人間がやってきたときのみ、相手を追い返すという生活を送っていた。
少しずつ、魔族と人間の間には、亀裂が生じ始めている。
 そんな中、人間と魔族の共存を再度目指すべく、セリカは勇者を自分の城へと招き、和平のための話し合いをしようと考えていた。

 自分がけしかけた魔物で、以前勇者に大怪我を負わせそれを治すという行為を行ったセリカは、勇者の気持ちを不安に思っていた。

 しかし。

「……落ち着いて聞いてほしい。人間側は、魔王である君だけでなく、他の魔族も根絶やしにすることを決めたよ」
「……?」

 和平を持ちかけたセリカには、衝撃すぎる言葉だった。

 だが、ブルックスはさらに衝撃的な言葉を発する。

「アナタを守るためならば、僕が魔王となることも厭いません」

 勇者は愛する魔王を守るために、自ら魔王になろうとしていた。

 ――人間魔王と人間勇者の、愛が重たい恋愛ファンタジー。

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アルファポリス
アルファポリス2024/08/14
  • 現在の作品勇者は愛しい私の代わりに魔王となるそうです。