あらすじ
「間違っていたとしても、こうでもしないと救えない」
レイリスことマリアは、捕えられた牢屋の中で、婚約者ティエルにそう答えた。
事前活動に力を入れるメシアス公爵の養女マリアは、実は世間を騒がす人攫いレイリスだった。
返信魔法を使えるがために実の両親から酷い扱いを受けたマリアは、
神父様から『人攫いをすること』を条件に実家から救い出されたのだった。
神父様がマリアにその条件を求めた目的は魔法使いの子供を集めるため、そして治癒魔法を持つ子供を探すためだった。
犯罪であることはわかっていたが、助けてもらった後ろめたさと同時に、助けを求めている魔法を持つ子供が冷遇を受けていることを実感し、
それ以来10年、神父様につけてもらった精霊シルフと2人でコンビを組み、助けを求めてきた自分のような子供達を救うために、『人攫いレイリス』として活動を続けていた。
公爵令嬢(養女として)の娘としての一面と、人攫いとしての一面を両立しながら生活をしていたマリア。
ところがある日、『レイリス』として行動していると、婚約者ティエルに自分の正体がバレてしまい、彼の邸宅の牢に閉じ込められる。
「人攫いはやめろ」と言われるが……果たして、レイリスは大事な人に正体がバレても、活動を続けられるのか!?