あらすじ

亡くなった人は、悲しみの言葉にばかり包まれて見送られるけど、その人の人生が確かにこの世にあったのだということは祝福されるべきだよね、とふと思ったことと、米国の劇作家・レーントン・ワイルダーの「死者にたいする最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ」という言葉から思ったことをフィクションとして一本書いてみました。亡くなった人は、現実に生きて営まれていたオレの人生に乾杯したり祝福してくれてもいいんじゃない?なんて思っているかもしれません。お葬式の場で「祝福」なんていう言葉は使いづらいけれど、思い出を抱きしめて感謝することは同時に祝福することかもしれません。
東京の女性編集者神戸里衣はある冬の日、元婚約者の一周忌法要へ向かおうとして、いくつかの偶然が重なったことで北岩手の小さな駅前の神社に雪晴れの夜にだけ出現するという「冬の七夕祭り」という不思議なお祭りの庭に迷い込む。そこで亡くなった婚約者悠(はるか)と邂逅し、大好きだった彼のいいところをひとつずつ思い出し、大切に抱きしめながら、かつて二人の間に確かにあった幸せだった時間に、感謝と祝福を捧げていきます。祭りのあと里衣の悠への思慕は、
祭りの場で邂逅再会した悠本人の提案もあり新しい恋をすることで区切りをつけて、里衣は過去と折り合い、新しい道を歩きはじめる。
前作『ファーストライト』同様にテーマは「死者の魂の行方」じゃなくて、残された「死者の思いの行方」です。
自分の創作活動はライターとして震災後被災地取材を続けてきた中で感じたさまざまをフィクションとしてつづり始めたのが最初でした。



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アルファポリス
アルファポリス2024/11/29
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