あらすじ
「君の成長に期待している」「やりがいこそが報酬だ」。
社長の甘い言葉を信じ、若者たちが身を粉にして働く、とあるオフィス。しかし、その美しい言葉の裏で、社員たちは、一人、また一人と、人間らしい表情を失い、生気のない人形へと姿を変えていく。
これは、現代にはびこる「やりがい搾取」の恐怖を、静かで、美しい、しかし病的な文章で描き出す、新しい形のオフィス・ホラーです。
会社という閉鎖空間で繰り広げられる、静かな侵食。
主人公が、会社の真の姿に気づいた時、もう、逃げ場はないのかもしれない。
読み終えた後、あなたは、自分の仕事への「やりがい」という言葉に、別の意味を見出してしまうかもしれません。