あらすじ
※コンテスト応募のため、あらすじは結末までの記載がありますのでご注意ください。
高校入学前夜に主人公の朝倉世忍、通称シノは、同じ新入生で正体不明な男子生徒が現れる不思議な夢を見る。その人物は入学初日に欠席していた雨夜現月で、雨夜は核として「他人の夢に潜り込む」能力を持つと打ち明けられる。核は対応する器と十八歳までに融合をしなければ諸共存在が消滅する。融合した後には核は消滅し、器は核の能力を代償なく使用できるようになるが、雨夜の器とはシノだと言う。
一方で、シノは地域で有名な神水神社の娘、神水真冬のウワサを聞く。奇しくも真冬と同じクラスになったシノはウワサどおりの凛とした容姿に心惹かれる。その真冬の姉、神水春香と引き合わされたシノと雨夜は、一定数の器と核が融合しないと存続の価値なしとして人類が滅亡する人類存続審判の存在を告げられる。春香はその管理者であり、核と融合を済ませた元器であることを知る。同時に真冬も強大な能力を持つ核であり、身体には能力抑制のための刻印がされていると明かされる。
シノと真冬の前に突如現れた真冬の器である鷹司沈来によって事件が起こる。鷹司の行動で能力を暴走させた真冬が気絶してしまったのだ。刻印により能力の発動は不発に終わったが、助けを求めた先にいた春香に衝撃の事実を告げられる。真冬の「世界を思うが姿に再生する」能力は、使用する人間によっては世界を破滅させ得るとし、鷹司は悪、シノは善として真冬の器の役割を持つという。人類のためにはシノは雨夜との融合を捨て真冬との融合が望ましいと知る。
ゴールデンウィーク直前、頑なに髪を下ろしたままだった真冬のポニーテール姿を見たシノは、能力抑制の刻印をうなじに認める。奇妙な非日常に巻き込まれていき、これは夢の続きでも何でもない確固たる事実だと現実を突きつけられるシノの、苦悩と葛藤を描く青春学園物語である。