あらすじ
夏の街に忍び寄る、見えない気配――命を吸い取る黒い昆虫。その姿は誰にも見えない。見える者だけが知る戦慄と孤独。
ある酷暑の日に、高校生アヤノ倒れている老人を発見する。倒れた老人から、大きな蝉が這い出してきて、飛び去るのを見て、座り込んでしまう。
まるで、ペットボトルのような大きな蝉の怪物。
警察官に事情を説明しても、信じてもらえず、彼女は自分は幻覚を見たのだと思い込もうとする。
しかし、彼女は、再度、異様な蝉に遭遇。飛び去る所を、スマホで撮影。
……蝉は、そのまま飛び去るかと思いきや、旋回して、アヤノに向かってきた……
■登場人物
◆アヤノ
高校生。ある日、ある老人の死に出会い、遺体から出てきた異形のモノのために日常が一変する。本作品で唯一異形のものを見たり感知できる。
◆マコト
高校生。アヤノのクラスメート。お調子者だが、アヤノに密かに思いを寄せる。アヤノを異形のモノから、救うが、再襲来の際に、想像を超えるやっかいさに頭を抱えながらも機転を利かせて対抗。
◆伯母
アヤノの伯母。アヤノの亡き祖母の日記を読み人知を超えた存在の記載に半信半疑だったが、アヤノが出会ったモノと、日記に書かれていたモノが同じものだと知り、アヤノに警告する。