あらすじ
【通常あらすじ】※ネタバレなし
僕は、宮城碧。小学五年生だ。
小さい頃から知らないことを知るのが大好きで、毎週土曜日の午前中は図書館に行くのが楽しみなんだ。
いつものように幼馴染みの稜ちゃんのサッカースクールが終わるまでの間、図書館で借りる本を探していると見たことが無い古めかしい図鑑を見つけたんだけど……。
なんとその本は、飛び出す絵本ならぬ、飛び出す図鑑で大パニック。
幼馴染みの稜ちゃんを巻き込んで、飛び出す図鑑の願いを叶えることになったのはいいけれど――。
【角川つばさ文庫小説賞用あらすじ】※結末までのネタバレあり。
狩猟の神兼獣の王として君臨しているケルヌンノスは、眷属である動物たちが人間の手により乱獲され根絶やしになることを憂いていた。
どうにか種族の消滅を避ける方法がないかと、五年ぶりに開かれた全世界神様連合会議に議題として提出した。そこで駄女神の筆頭である風の女神アウラが会議に飽きて適当に発言した「ノーと言えない日本人の神様のアマテラスちゃんにお願いしたら?」が、同じく長引く会議に辟易していた神様たちの後押しもあり、天照大御神に相談することになった。日本人は勤勉で真面目という前評判により本に仕掛けを施し、図書館に祈りを込めて忍ばせた。
それを手にしたのは、知らないことを知るのが好きで本が大好きな宮城碧、小学五年生だった。
古めかしい見たことの無いレッドリストという図鑑に心を奪われ、本を借りることにした。家に帰って図鑑を開くと虎の顔が本から飛び出してきて急いで本を閉じた。不思議な出来事にパニックを起こした碧は、幼馴染みの坂井稜に相談する。
稜と図鑑を開いても同じように虎が飛び出してきた。物騒な本は返そうと図書館に行くも、借りた履歴が無かった。これはなにかあるぞと、碧と稜は本の謎を調査することにした。
手がかりがみつからないまま稜の部屋で相談していると、稜の四歳の妹有希が部屋に入ってきて本に手を伸ばし開けてしまう。虎の鳴き声を聞いた有希が困っている内容を通訳する。
調査が得意な碧と好奇心旺盛な稜、動物と話せるという特殊能力の有希とで、虎を助けるためのアニマルサポーターズを結成し、罠にはまって怪我をした虎の救護を行う。一筋縄にはいかない虎の救護に試行錯誤している時に、世界が直面している絶滅危惧種問題(レッドリスト)を知る。
虎を助けた三人は、本がやってきた意味とアニマルサポーターズの役割を認識し、今後も助けを求める絶滅危惧種に手を貸そうと誓う。そして、ケルヌンノスの憂いが軽減されるのだった。