あらすじ
※7/21追記:オロール共和国→王国に修正。共和制なのに「国王」と言うミスに気づき君主制に変更しました。
お菓子大好きふんわりお姫様×骨太紳士な白骨騎士
隣国の宗教国家、エメデュイアには失われた古の魔力を持った子が時折生まれる。
エメデュイア人の母を持つ小国フィルディの姫クローディアは、幼い頃から不思議な力を持っていた。
十三歳の誕生パーティの日、その力が死霊術であることが発覚する。
癒しの力や先見の力なら歓迎されたろうに、死霊を操るなど。
長年戦争状態のこの国で、死を纏う姫の噂は国中を駆け巡り、やがて彼女は家族の反対を押し切り森に隠れ暮らすことを選ぶ。
森は国境の天然要塞。
戦場が近くにあり、さ迷う魂の集う場所。
そんな中で彼女は、使用人として付いて来てくれた白骨の美女(?)と、そして護衛として使役する白骨の剣士と共に生活する。
敵国エーノルメ王はなかなか陥落しないフィルディに業を煮やし、「死が彼を避けて歩く」と噂される豪胆な王子エルキュールを派遣する。
幽霊騒ぎの尽きないこの森を攻略させ、侵入を阻む砦を内側から攻め落とすために。
不気味な気配、不思議な音。
部下の報告通り、何か嫌な気配がこの森にはある。
それもそのはず、クローディアがさ迷う幽霊を使い敵国を追い払うために奮闘していたのだから。
そして暗い森の中、ついに彼らは出くわしてしまう。
「貴様か! 妖しい術でもって死を冒涜したのは!」
「冒涜なんてしてないの! ちゃんと対価払ってお願いしたんだから!」
なんとかこの危機を乗り越えたクローディア。
彼女は新たに一人、護衛を付けることにする。
彼女曰く「素敵な骨」である太く立派な白骨死体を見つけると、早速さ迷う魂を探す。
「なんか活きのいい魂がいるの……」
「死後も活きがいいとは」
しかしこの活きのいい魂との出会いは、たった数日の間で彼女の運命を大きく変えてしまう。
これから敵国の王子の元へと嫁がなければならない彼女に、白骨の騎士は言う。
「あなたの幸せを祈る」
死して屍拾うお姫様。
白骨の騎士に恋をしてしまったことに気づいた彼女は、果たして嫁いだ先の王子の元で幸せになることなど出来るのだろうか。
※死者の描写はホラーテイストではない(はず)です。
※また戦争してしまいました。重いです。
※誤字脱字報告、ペコメスタンプ歓迎。