あらすじ

── その旋律は、ひとつひとつの音がまるで息をしているかのように丁寧だった。 生徒会役員の藤里莉乃は、生徒は日頃立ち入らない旧校舎に、所用で入っていた。 誰もいないはずの音楽室から、ピアノの演奏が聴こえてくる。 あまりにも繊細で、誰かの感情そのものが、鍵盤を通してゆっくりと流れ出てくるようで、思わず足を止めた。 こっそり、中を覗き見る。 ピアノを弾いていたのは、冗談ひとつすら言わない、〝お堅い真面目〟という言葉がぴったりの、とある数学教師だった。 …………………………………………… 中野裕章(数学教師28歳)  × 藤里莉乃(高校3年生) ピアノを通して描く、禁断の片想い。 ……………………………………………

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カクヨム
カクヨム2025/08/04
  • 現在の作品校舎の片隅で、小さな愛の夢を