あらすじ
20年前、女性の子宮に獄獣と呼ばれる人外が宿り、女性が変態する事象が確認された。
年を追うごとに、同様の事例が増え、同時に獄獣同士が交配し、政府が管理しきれなくなった。
そこで、平安時代から裏で獄獣の駆除をしてきた、魂粥術を操る陰陽六氏と世界的獄獣駆除組織のフィルス家が表に立つ事となった。
そんなある日、医者の養子である、我那覇烏崑(がなは うこん)の親友の腹が膨れ始める。
烏崑は、親友の産婦人科受診に付き添い、検査をすると、大きめの子宮筋腫であると診察された。
その夕、親友が黒づくめに襲われる。
慌てて、助けに向かうと、黒づくめの一人が引きずっていた棺には、獄獣を宿した瀕死の魂粥術師がおり、獄獣に変態してしまう。
黒づくめは、変態する前の妊婦を駆除する事を目的としていた?
親友はやはり、獄獣を宿していたのだろうか。
変態した獄獣の元に、陰陽六氏の蓮寺家が現れ立ち向かう。
魂粥とは、西洋で言えば、エクトプラズムの事である。気体から液体、金属にまで変質する万能物質を魂から生成し、相手にダメージを与えるらしい。
その戦いに巻き添えとなった烏崑は、ある事をきっかけに、特殊な身体能力に目覚める。
黒づくめは、どさくさに紛れ、親友を奪い去ろうとするが、烏崑が追い詰める。
暗闇に紛れてよくは分からないが、黒づくめの正体が、血のつながらない姉のマユのようであった。
元魂粥塾生によれば、黒づくめはフィルス家の可能性があると。
どういう事だ?マユがフィルス家?
マユの家は産婦人科を経営している。宿した獄獣を最も把握しやすい環境ではある。
結局、親友は黒づくめに奪い去られてしまった。
親友は駆除されてしまうのか?苛立つ。
烏崑は元来の骨の奇形もあり、治療に数か月を要したのち、魂粥塾の塾生の補助で、獄獣の駆除に向かった。
その先で、陰陽六氏の安倍として親友を見かけるが・・・。