あらすじ

そのベンチは、いつもぽつんと空いていた。 図書室の裏手、朽ちかけた温室の脇。午後の陽射しが背もたれを焼く古い長椅子。 なぜか毎日のようにそこに通っていた。誰かと交わした、言葉にしなかった約束を守るように——。 そんなある日、彼女は現れた。 白いシャツ、琥珀色の瞳、そして同じ図書館の文庫本を手にした、どこか懐かしい雰囲気の女の子。 約束はしなかった。名前も聞かなかった。 でも私は、来年の夏もまたここに座ってしまう気がしていた。 ――夏を舞台にした、ひとつの出会いと、“約束”の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/08/05
  • 現在の作品木漏れ日のベンチ