あらすじ
根川漠は想像力に長けていた。
空を飛ぶドラゴンやホラーなモンスター、過去のトラウマ──など、彼が想像したものは、現実にこの世界に現れた。それらは自らの意思を持ち、そこにあり続けた。
根川漠はそんな想像の産物たちの姿を見て、声を聞いた──中には敵意を持って襲い掛かってくる者もいた。
しかし、それはあくまでも根川獏のただの想像に過ぎない。根川漠以外にはその姿を見ることは出来ないし、触れることもできない。
だが、根川獏本人はその爪で体を引き裂かれて血を流し、炎に焼かれて悶苦しんだ。
そんな彼は周囲の人間たちから奇異な目で見られ、避けられるようになっていった。
ところが、ある日──根川獏は運命の出会いをする。
一人の転校生がやって来た。
転校生は他人の心を読む力を持っており、根川漠の心を共有することで同じ様に想像の産物に触れることができるようになったのである。
彼女と出会ったことで根川獏の運命の歯車は大きく動き出し、事件に巻き込まれていくのであった。