あらすじ
守龍大陸___
異能者が暮らす裏世界(うらせかい)に存在するこの大陸では、龍神が神として崇められ、その彼らに認められた王族が五つの王国を統治していた。
しかし千数百年前、領土を巡り五つの王国の間に戦争を起こった。混乱の中、王族に伝説として伝わっていた特殊能力を持つ者・稀子(きご)が現れた。
彼は戦争を終戦させたことで龍神に認められ、皇族として大陸の中心部でこの五つの王国を収めることとなった。これがこの大陸の皇族の始まりである。
そんな守龍大陸に、皇帝の第一皇女として生まれた水月(すいげつ)は、数百年ぶりの稀子であった。しかし彼女は、四歳を迎えたころに両親を立て続けに亡くしてしまう。
そして、これを狙っていたかのように、禁忌の術によって不老長寿の身体を手に入れた異端の異能者・愚者(ぐしゃ)の集団が襲撃を始めた。
皇族が全滅することを恐れた水月の祖父は、信頼する側近をつけて、次世代の政治の中核を担う子供たちを人間界に逃がした。そして数年後、皇族と王族の連合軍は、愚者に敗れてしまった。
それを人間界で聞かされた水月は、愚者の討伐のために結成された皇帝直轄の組織「龍月組」を取りまとめることになる。
表世界に派遣されていたために生き残っていた三つの部隊と協力し、愚者の撲滅に向けて密かに動き始めたのだった。
これは、皇女でありながらある特殊な能力を持って生まれた、史上稀に見る稀子・水月が、自身の宿命を受け入れ、信じる家族と共に運命に抗う、愛と成長のストーリー。