あらすじ
養父に生贄として売られた少女。
自我に希薄な少女は目覚めた先で氷のように冷たい目をしたあやかし”月冴”と出会う。
生きる力を失くした少女に月冴は興味を持ち、強引に手を引いて少女を連れ回した。
少しずつ世界の鮮やかさに心を開く少女だったが、生贄として売られた事実に月冴を直視出来なかった。
【名前がない】
そのことが少女の足元を不安定にさせていた。
ゆっくりと月冴との距離を縮めていくが、自分の気持ちを押し殺してきた少女に”選択”することは難しかった。
そんな葛藤のなか。新たに贄として女がやってきたことで少女は本音と向き合うことになる。
「私はどうなりたい?」
「あの時の私はどう傷ついていたの?」
「わからない。でもこれは乗り越えないとあなたといられないから」
これは少女が「空っぽと思っていた自分を見つけていき、月冴と向き合う」物語。
《和風恋愛ファンタジー×自分探し》
※短編です。