あらすじ
転移した先は異世界だった。
彼女の名前はアビゲイル・ストランドというらしい。
アビゲイルはこのたび由緒ある名門貴族の跡継ぎであるデヴィット・メイフィールド公爵との縁談が決まったようだ。
転移していることを誰かに悟られては面倒なので、なるべく彼女らしく振る舞わねばならない。
とすると、結婚自体は拒否できないものの、彼女の本音ではしたくないようだから、憂鬱そうにため息をつくというのが態度としては正しいらしい。
しかし、それでいいのだろうか。
仮住まいをさせてもらっているのだから、何か恩返しができたらとは思う。
再び転移をする前に、少しでも彼女を幸福にできないものか考えてみることにしよう。