あらすじ
山に囲まれた、稲の波揺れる田舎町。東京で働く29歳の社会人、アサヒとナオは、毎年、有給を合わせて地元に“帰省”する。星型のサングラスに派手なアロハ、川にダイブして魚を探すアサヒ、スイカの種を吹き飛ばす無表情なナオ。小学生の頃は、話したこともなかったふたりが、今では「夏休み」を全力で謳歌する親友になった。けれど、ある年の夏。ナオが「山に行く」と言い残して姿を消す。蝉の声がやまないなか、アサヒはひとり、廃れた神社でナオを見つける。笑い声と汗と、少しの不穏と、どこまでも続いてほしい夏の幻。これは、29歳男子ふたりが“本気で子ども”になる話。
誰かと生きていくって、こういうことだ。