あらすじ
書きかけのまま放棄した物語。
その主人公である”折り紙製の青燕”。
筆を折った筈の高校二年生・不破藍多(ふわ らんた)の前に突然現れたそれは、何かを訴える訳でもなく作者の周りを優雅に飛んでいるだけだった。
その翌日、藍多のクラスに利倉 才芽(りくら さいめ)という少女が転校してくる。
彼女は「未完作品が具現化した姿」= ウィップスと呼ばれる存在を視ることが出来るという不思議な力を持っていた。
そして燕の存在に気付いた才芽は藍多にこう告げる。
「その燕を幸せにしてあげて」
才芽との出会いによって、藍多は他者の創作を完成させる為に奔走することになる。そして彼は次第に、創作者としての自分に向き合っていく。