あらすじ
――――かくして、悪は討たれこの世に平穏は戻り、世界は勇者たち絶対的正義によって救われたのです、めでたしめでたし
――こんなセリフが世界を埋め尽くして早60年が立った。
『騒乱の魔王』ノクトディアスが魔族を率いて起こした『人魔大戦』から60年、勇者と魔王の決戦の結末を一般に報じた号外の一面を飾ったらしいこの一文は以降の世間の中においての常識になった。
そして『勇者とそれにまつわるものが正義である』であると人々が思い込むようになってからも――やっぱり60年が経った。
勇者に賛同しそれを施行すれば正。違う行いはどう足掻あがいても悪となる社会――
平和な世になった現代で、それでも悪は増え続ける。よって人々は正義を志し執行する養成校を設立。子供たちに悪に負けない技術を教えた。そんな学生生活でテンプス。グベルマーレは父親の職業が『死刑執行人』だったために劣悪な扱いを受けていた。
この世界は『正義の子たち』が未来を導こうとしている。テンプスは決してて劣等ではないが著しい才能もなく、けれどどうにか雌伏の毎日を過ごしていた。
そんな折、ある人物の登場で彼の――いや、弟の生活が少しずつ変わり始め、彼もまた、牙を隠し続けられなくなっていく――
とかなんとか言いつつ、たぶん筆者がファンタジーで変身物が書きたくなっただけ。