あらすじ
三宅優は中堅ゲーム会社「アメイジング・ステージ」でついに入社五年目の春を迎えた。
自分の書いたシナリオでゲームを創る夢を持って入社した優だが、過去三年間に商品として採用されたシナリオはゼロ。ついに去年の春、取締役の松島慧から引導を渡され、ゲームプランナーからアシスタントディレクターに職種変更となった。
優は、人の外見について変わった価値観を持っていて、成功する者はヒーロー(ヒロイン)フェースを持っていて、そうでない者と差別化されていると思っていた。それはアニメやコミックが大好きで、長い間その世界に嵌まっていた影響なのだが、優はリアルでもその法則は成り立つと信じていた。
だからゲームプランナーとして挫折したときも、自分はヒロインフェースじゃないからと、納得していた。
そんな優が、ある日慧に呼び出され、とあるプロジェクトのアシスタントディレクターを拝命した。ゲームプランナーは同期入社で、成功を収め続ける雨宮慎一。そして三年目にしてゲームプランナーとしてスマッシュヒットを記録し、個人のSNS上ではインフルエンサーとして活躍する鈴原美乃梨がゲストディレクターで参加する。その他にも社内の有望人材が続々と投入され、メンバーだけ見てもスペシャルプロジェクトだとすぐに分かった。
なぜ自分がこんな重要プロジェクトに抜擢と、戸惑いを隠せないまま、ヒーロー(ヒロイン)フェースに囲まれ、優のプロジェクトが始まる。