あらすじ

十数年に及ぶ母の介護を終え、葬儀も済ませたクリスマスイブの夜。父や親類との縁は薄く、恋人にも別れを告げ、美冬は一人帰路に就いていた。その途中、不運にも履いていた靴が壊れてしまい、転んだ弾みに車に轢かれてしまう。死を覚悟して目を閉じるが――目を覚ましてみると、童話『眠り姫』の主人公エステラ・セレスティアに転生してしまっていた。  妖精の呪いと祝福によって百年の時を眠っていた王女エステラ。共に眠っていた両親や王城の人々の深い愛情に触れ、戸惑いながらも新しい生を少しずつ受け入れていく。けれど、その身に授けられた複数の祝福を巡り、周囲は騒めく。旧王家、現王家、帝国――多方から寄せられる関心に、懸命に応えようとするエステラ。だが、その思いに体が付いて来てくれない。特に、長年眠っていて使われなかった足は、急な変化に耐えられず激しく痛み始める。どうしたものかと悩んでいた時、不思議な力に導かれ、気が付けば深い森の中に誘われた。そこで出会った一人の靴職人セシル・コードウェイン。誰も訪れないような森の中で、〝名前のない靴工房〟という店を営む不思議な青年。剣と魔法を巧みに操り、その洞察力でエステラの正体を見抜く。  『靴は、人生そのもの』と語るセシル。不安定だったエステラの足元を支え、誇り高く歩めるようにという彼の手助けを得て、エステラは少しずつ〝本物の王女〟となっていく。セシルに少しずつ心惹かれていくエステラ。しかし、状況は複雑を極め――初めて得た家族の温もりを守る為、エステラは、帝国皇子との婚姻を決断をする。    すれ違う愛情と、零れ行く時の中で、懸命に生きる人々の癒しと再生の物語。 ※投稿サイト『小説家になろう』と同時掲載いたします。

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エブリスタ
エブリスタ2024/10/07
  • 現在の作品眠り姫の靴職人