あらすじ
45歳、二度の離婚歴あり。
かつては凄腕のエンジニアだったが、時代の流れに取り残され、ついにはリストラされた男――樫村剛。
酒に酔い潰れる彼の前に現れたのは、言葉を話す黒猫バステト。
「お前の技術、異世界ならまだ通用するかもしれないニャ」
気づけば剛は、魔法とプログラムが融合した世界《エーテルネット》に転移していた。
そこは、AIによる絶対的な監視社会。《アークシステム》と呼ばれる人工知能が世界を支配し、人々の自由を奪っていた。
時代遅れのSE(システムエンジニア)だったはずの剛は、魔法をデータとして解析し、異世界のシステムを“ハッキング”することで、自らの戦い方を見出していく。
「魔法もコードの一種だってことか…なら、俺にもやれるな」
《アークシステム》に反旗を翻す反乱組織《フリーダムコード》の天才魔導士エリスと共に、剛は魔法とプログラムを掛け合わせた“最強の技術”を生み出していく。
しかし、《アークシステム》の支配は想像以上に強大であり、その裏には消された歴史と、かつて存在した伝説のハッカーの影があった――。
果たして、剛はこの世界を解放できるのか?
そして、彼自身の未来は――?
「時代遅れ? 笑わせんな。ハッキングで世界を救ってやるよ」
これは、異世界でおっさんが“革命”を起こす物語。