あらすじ
この世界には、2つの特別な称号を持つ者たちが存在する。
一つは、絶対的な権力を持つ王の称号――ルガル(lugal)。
もう一つは、ルガルと対をなす「番」として、その力を補完する存在――ムル(mul)。
ルガルは、生まれながらにして特別な資質を認められ、一般人とは異なるエリート教育と地位が与えられる。
一方で、ムルの称号は生まれた時点ではわからない。ルガルたちは自らのムルを探し求める。
ムルが覚醒した瞬間、ルガルの能力は飛躍的に向上するからだ。
ただし、ムルが番と認めるかはムルにその意思が無ければ番にはなれない。
すべての出生時遺伝子データは、国家のICTを掌握する最大手企業――イルジオンが独占管理している。
医療、運送、不動産、そして政治さえも影で操るイルジオンは、もはや国家とは別の超国家組織と化していた。
一条 レイ(25)
ルガルの頂点に立つ男。一条家の次男にしてイルジオンの若き社長。
だがムルにはまだ出会えていない
一条 アキト(27)
レイの兄であり、秘書を務める。
烏森 キョウカ(27)
一条家のレイの婚約者。アキトの幼馴染。
神川 アオ(23)
イルジオンに就職し、弟を養うためアルバイトも掛け持ち。
神川 リョク(17)
アオの弟。兄を強く尊敬している。