あらすじ

──さよならの代わりに、永遠の愛を君へ。君のいない世界でも、僕は君を愛し続ける。

銀の月の加護を受けし“月の巫女”ユスティーナと、
戦乱を生きる若き戦士ヴァルデリオ。
ふたりは出逢うべくして出逢った。

神に仕える者と、剣に生きる者。
本来、交わるはずのなかったふたりの運命。
だがその瞬間、ヴァルデリオは一目で恋に落ちた。
彼女の美しさと、孤独を抱えながらも微笑む姿に、心を奪われた。

何度も逢瀬を重ねるうちに、ユスティーナもまた彼に惹かれていく。
ふたりは静かに愛を育み、やがてユスティーナは新たな命を宿す。

それは神の掟に背いた愛。
だが彼女は迷わなかった。
「神よりも、私はあなたと子を選ぶ」と。

その決意と引き換えに、彼女の身体はゆっくりと命の火を削られていく。
聖なる巫女の身体は、愛も、子も、受け止めきれなかった。

それでも彼女は産み落とした。
ヴァルデリオとの子を、世界に送り出した。

そしてその腕の中で、彼女は微笑んだ。
「ありがとう。あなたに、出逢えてよかった」

ヴァルデリオは嘆き、祈り、泣いた。
だが時は残酷で、巫女は再び目を開けることはなかった。

やがて彼は苦難の果てに王となるが、
玉座の上でも、戦場のど真ん中でも、
彼の心にはただ一人、月の巫女だけが生きていた。

「君のいない世界でも、僕は君を愛し続ける」

そしてその日――
彼が眠るようにこの世を去ったとき、
冥界の月明かりの下、ふたりの魂は再び巡り逢う。

今度こそ、永遠に離れない。

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アルファポリス
アルファポリス2025/03/31
  • 現在の作品君に出逢って、僕の永遠は始まった─さよならの代わりに、永遠の愛を君へ