あらすじ

ある大地があった。そこは人の入る場所に非ず。足を踏み入れば、生きて帰ることは叶わず。そこには、魔よりも恐ろしい獣が巣食う。  そこは零氷の大地と呼ばれていた。  世界のどこよりも凍れる大地で、国の使いであり隊の指揮官であるメイアスは、ある使命を果たす為にその大地に足を踏み入れていた。  隊を率いてある薬草を探す。国で伝染病が流行り、それを治すための言い伝えにあった薬草を探していた。  昔から言い伝えられる夢のようなお伽噺だが、それでもその伝説に縋るしかなかった。  そんなメイアス達を、冷酷な現実が襲う。その山には剛獣と呼ばれる獣達が住んでいた。  魔よりも恐ろしいと言い伝えられる剛獣達に襲われ、容赦無く負傷していく隊員達。  そんな大地の中でメイアスはある人物と出会う。  獣だけが住む世界に、一人の人間が現れる。  クシビと名乗る人物は、この大地に住まう人間だった。そのクシビに夢と希望はこの地には無いと説得されるも、メイアスは諦める事はできない。  遥か昔の言い伝えに縋り、それを信じる他に無いまま、メイアスはクシビに連れられてこの零氷の大地について知っていく。様々な命の危機が降り注ぎ、そこで冷酷な世界と命の重さを知っていくメイアス。  途方も無い作り話だとしても、幻の伝承だったとしても、メイアスは諦めないまま進むしか無かった。  希望や夢も全てが凍る世界で、メイアス達はそれでも必死に運命に抗い続ける。  冷めない夢を見続けたまま――。  そして、クシビとメイアスは大地の王と対峙する。冷酷な世界が容赦無く襲い掛かり、人という小さな命を引き裂こうとする。  クシビとメイアスは、この零氷の大地の恐ろしさと大きさを知ることになる。

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エブリスタ
エブリスタ2024/09/14
  • 現在の作品白氷に虚す冷ノ儚