あらすじ
【あらすじ】
王子テオは、傍若無人な王から民を解放することを決意する。しかし、父への憎しみは知らぬ間に若者を蝕んでいた。
国は大国の侵略を受け、なすすべのないテオは自らに疑念を抱く。
――力がなければ、国への想いなど絵空事なのか。父の言うように、力こそがすべてなのか。
国を追われ、流れ着いた先でめぐり会った仲間たちもまた、力に苦しめられてきた者たちだった。わずか数十人の仲間たちは、強大な隣国に挑む。
惹かれあう者や仲間への想いが、テオを動かす。戦いはいつしか、憎しみのはけ口ではなくなっていた。
無謀とも思える戦いのなかで、テオが出す答えとは……。
【解説】
やや陰鬱な出だしですが、ところどころに、惹かれあう者たち、愛する家族、大切な仲間への想いなどを散りばめました。表のストーリーは、"混迷する国のゆくえ"ですが、本当に描きたかったのは、大切なひとたちへの想いです。
舞台は中世的な世界観ですが、異世界でもなく、魔獣のようなものも登場しません。そんな流行とは無縁の作品ですが、関心をもってくださるかたがいらっしゃったら嬉しいです。