あらすじ
34歳の瀬戸麻里は、婚約破棄の屈辱から逃れるように地方の魔物商会で働き始めた。ある夜の残業中、彼女は特級危険生物「インキュバスブルー」と呼ばれるスライムと偶然接触してしまう。
その瞬間、彼女の体を駆け抜けたのは、痛みではなく、忘れかけていた快感だった—。
スライムは人間の姿に変わり、「契約が成立した」と告げる。陣内遼と名乗るその存在は、かつて人間だった研究者だという。彼との「エネルギー交換」を通じ、麻里は官能の扉を開かれていく。
だが魔物研究の権威・片桐一馬が麻里に接近し、彼女の母が10年前に事故死したのは片桐の陰謀だったと陣内は告げる。麻里の中に眠る特殊な魔力、母の死の真相、そして陣内との禁断の絆—すべてが片桐の野望と絡み合っていた。
形を自在に変えるスライムの体が彼女を包み込み、理性の壁を溶かしていく。麻里は陣内との契約を深めることで、母の仇を討ち、自分を見下してきた同僚たちを見返すことができるのか。
「あなたの全てに触れることができるのは、私だけ」
人間と魔物の禁断の契約が織りなす、官能と復讐の物語。