あらすじ
天皇の娘として生まれ皇太弟に嫁いだ私。夫に愛されたいが為に政に打ち込んだ平凡な娘は、次第に偉大な政治家に成長する。
私、鸕野讚良皇女
(うののさららのひめみこ)は、
中大兄皇子(後の天智天皇)を父とし、有力豪族蘇我氏の娘、遠智娘(おちのいらつめ)を母として生まれた。
父天智天皇により、祖父は謀反人として自害に追い込まれ、母と家を失った。
謀反人の家族としてひっそりと生きていた私は、父天智天皇によって
叔父大海人皇子の元に姉大田皇女と共に嫁がされたのだった。
政略結婚で結ばれた私たち。
でも、彼を選んだのは、私。
私の名前は、鸕野讃良皇女
(うののさららのひめみこ)
でも、『持統天皇』という名の方が分かるのかもしれない。
百人一首の一番目にある
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の
衣干すてふ 天の香具山
この歌のイメージが、私のイメージとなっているのかもしれない。
ゆったりと、おおらかな女人。
しかし、私の人生は、そんな春温かな陽射しの中で戯れる、そんなものではなかった。
ある時は、謀反人の家族として隠れるように暮らし、またある時は、
生きるか死ぬかの選択を迫られる
そんな厳しい人生だった。
2025.6.18
コンテスト応募のため加筆修正いたしました。