あらすじ

スクールカースト中位の目立たない美術部員、桜井湊(さくらい みなと)。 彼の唯一の光は、誰にでも優しい完璧な生徒会長、一条栞(いちじょう しおり)だった。 ――11月18日、放課後。 意を決して告白に向かった僕が旧視聴覚室で見たのは、頭から血を流して冷たくなっていく、憧れの人の姿だった。 絶望の中、意識を失った僕が次に目覚めたのは、事件当日の朝。 これは、チャンスなんだ。 彼女を殺した“正体不明の犯人”を僕が見つけ出し、今度こそ救い出すための、奇跡のタイムリープなんだ! 1回目のループ。犯行現場から遠ざければ助かるはずだった。なのに、犯人は僕の行動を読んでいたかのように、別の場所で彼女を殺した。 2回目のループ。犯人は、彼女に執着していたカースト上位の風間(かざま)に違いない。あいつの犯行を暴けば、今度こそ――。 しかし、僕が「ヒーロー」になろうとすればするほど、世界は奇妙に歪んでいく。 クラスメイトは、僕を「犯人」を見るような目で避け始める。 日を追うごとに増えていくパトカーと、僕に向けられる刑事の鋭い視線。 そして、僕を救ってくれるはずの栞先輩まで、僕に怯えるようになってしまった。 なぜだ? 僕は彼女を救おうとしているだけなのに。 まるで、世界全体が「犯人」を庇い、僕を容疑者に仕立て上げようとしているみたいじゃないか。 これは、学園という閉鎖空間で、たった一人真実を知ってしまった少年が、見えない敵と歪んだ運命に抗う、学園タイムリープ・サスペンス。

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カクヨム
カクヨム2025/08/06
  • 現在の作品きみが死ぬ運命の11月18日、僕はヒーローになる