あらすじ
人間との関係を断ってから百数十年。亜人だけの国『ティルノーグ』にあるグリムニール士官学校は、魔王軍の士官を育てる教育機関である。貧民街出身の猫亜人(バステト)族のシドリーは、独力で士官候補生の道を勝ち取り、最上級学級を目指すべく日々努力していた。
「くだらない」
彼女は人の力を借りること、自分以外を信用することを弱さと決めつけ、一族の矜持を運命に従う呪いだと吐き捨てる。
「君の覚悟は………そう、歪すぎる」
ある日、シドリーは訓練中に1人の教師と出会う。その教師は、彼女が今まで培ってきた全てを打ち砕き、彼女の生き方を歪と言い放つ。
これは1人の少女と、それに関わる者達が、運命の歯車に抗う物語である。