あらすじ
小国アイズワッドは今や、危機に瀕していた。
旧大国の面影も消え去り、領地をほぼ奪われて、かつての五分の一にも満たない。ただ古い歴史と古い文化が残るだけ。
その現アイズワッドにも危機が迫っていた。
四方の大国に囲まれ、攻め込まれ、まさに今、息の根を止められようとしていた。
その中で重臣の一人が口を開く。
「希望の光は一筋だけ残されております」
「あの仄暗き牢獄の中に……」
姫を人質として送り届ければ援軍を出す、と言う無体な条件。それには広大な戦線をくぐり抜けていかねばならない。その為の護衛など今や準備出来そうにもない。
だが、奇策を用いて補う。
今牢獄に幽閉されている囚人を護衛として、姫を遙かな大国まで送り届けようと。
死刑囚達と姫の絶望の旅が始まる。
血と陰鬱のダークファンタジー。