あらすじ
「禍(わざわい)」と呼ばれた七人の義賊。
貧民街出身の彼らは、表の社会で蔓延る腐敗に目を背けることなく、影から救いの手を伸ばしていた。
だが――そのやり方は、あまりに“悪”だった。
国家が本気を出せば、一介の組織などひとたまりもない。
炎に包まれたアジト、響く銃声。
すべてが終わったそのはずの夜、彼らは異世界で目を覚ます。
魔法と剣の支配する世界。
階級、差別、暴力が当たり前のように存在する中、かつての「禍」は再び影の中で生きはじめる。
詐術、暗殺、兵器製造、潜入、解体――
現代で培った“異能”は、この世界でさらに進化し、裏の世界で必要とされる武器へと変わる。
誰にも頼れず、誰にも信じられず、それでも守りたいものがあった。
そして今、再び出会った仲間たちと歩むのは、光の当たらないもう一つの正義の物語。
「俺たちは、ただ――影で生きるだけだ」
裏稼業を背負った者たちの、異世界ダークヒーロー譚、開幕。