あらすじ
絵描きをやめ、今は横浜の海辺を歩く外壁塗装の営業マン・佐々木五郎。
毎朝じっとりとしたアパートで目を覚まし、ぎゅう詰めのバスに揺られ、
家族とは離れ離れに。
地図片手に一軒ずつチャイムを鳴らす日々を送っている。
そんな日常の中、毎日通う海辺の小さなコンビニで一人の子どもと出会う。
頼まれたのは、店のための「看板」。
しゃべるねずみ、虎屋との看板合戦、そして……あるバスの中で漏れ聞いた会話。
それは、夏の終わりに訪れた、少しだけ不思議で温かい「ご利益」の物語。
第二回 さいかわ葉月賞に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。