あらすじ
幼い日、ただ一人の家族である妹の光を奪われた紫耀は、仇と憎む藍堂によって育てられた。以来、監察官である藍堂から厳しい教育を受け、力を持たない身でありながら史上最年少で監察官の資格を得る。
全ては光が連れ去られた神宮から、彼女を救い出すためだった。
神宮は国の中枢であり、水に似た謎の物質である「神水」によって力を得、本来なら「神使」と呼ばれる存在になった人々しか出入りを許されない場所でもある。
神使としての素養を持たない紫耀だったが、彼女の持つ人並外れた身体能力に目を付けた藍堂は、自らの元で監察官となることと引き替えに、彼女に神宮へ出入りできる身分を与えることを約束する。
だが神宮に出入りできるようになっても、光の行方は掴めなかった。紫耀自身も、無辜の人々を殺害し続ける、苛烈な監察官の任務をこなすうち、心に消えない傷を負ってしまう。
そんな頃、迷いを抱く紫耀の前に、透華と名乗る一人の少女が現れる。
透華は、紫耀を光と引き会わせる代わりに、光を救って欲しいと紫耀に依頼する。
その言葉の真意がわからないまま、紫耀は世界をも巻き込む目論みに翻弄されていく。