あらすじ
『恩人』
県内屈指の進学校にて、三年五組の担任を勤める男性教師。眉目秀麗かつ温厚な性格で生徒からの人気も高いのだが、とにかく生徒を最優先という方針が仇となり、恋人にはあっさりと愛想を尽かされ振られてしまう。それでも方針を変えられないのは、かつて彼を救ってくれた恩人が深く関係していて――
『福引きとプレゼント』
中学二年生の男子生徒、浦沢琉人は、昔から懇意の間柄である西条家の草むしりを手伝うことでもらえる福引き券を手に、足繁く福引き所へ通い挑戦を重ねる。そんな彼には、どうしても欲しい景品があって――
『最後の欠片』
小学四年生の少年、陽葵はクラスメイトで親友の少女、椿希と離れ離れになってしまう。父親の転勤に伴い、家族で別の町へと移転してしまうから。
すると、別れの際に椿希から手渡されたのは可愛い包装紙に包まれた長方形の箱。そして、自身のことをまだ覚えていたら、五年後の今日それを開けてほしいと告げられ――
それから、ちょうど五年――彼女の言葉通り、極限まで高まった鼓動の中ゆっくりと箱を開く陽葵。すると、入っていたのはジグソーパズルで――