あらすじ
高校2年の春。
転校してきたマイペースな少女・日向(ひなた)は、人に合わせることが得意ではなく、昼休みはひとりで本を読んで過ごしていた。そんな彼女に声をかけてきたのは、クラスの人気者・桐ヶ谷蒼(きりがや あおい)。
明るくて誰とでも仲良くできる彼は、日向とは正反対の存在。
「君、ちょっと変わってるよね。でも、そこがいいなって思った」
からかい半分に思えたその言葉が、なぜか胸の奥にずっと残った。
一方、日向のそばにいつも静かに寄り添っていたのは、図書委員の佐伯涼真(さえき りょうま)。彼は桐ヶ谷とは違い、ゆっくりとしたペースで、けれど確かに日向に惹かれていた。
ふたりの男子の間で、日向の心が少しずつ揺れはじめる――。