あらすじ
生まれつき心臓が弱く、余命が大人に届かないと言われてきた「僕」。
十七歳最後の冬の夜。夜空に浮かぶ欠けた三日月に導かれるように、「僕」は病室から抜け出した。
やっとの思いで屋上に続く最後の階段を上がり外に出れば、満天の星空が嫌に輝いていたので、「僕」はそのまま壊れたフェンスの先に足をかけようとした。
だがそれは、黄金の双眸を持つ、三日月の鎌を持った死神によって未遂に終わる。
死神が言う。「アンタの命はあと三日だ。残された時間、何がしたい」
死神の言葉に「僕」は、ある小さな心残りを思い出した。
これは人間の「僕」と、願いを叶える死神の、三日間の逃避行の物語。
(表紙→yuico様)