あらすじ

砂漠に囲まれた都市国家「グリマルド」。この国は砂漠の過酷な環境の中で、数世代にわたって独自の権力を築いてきた。国を治める王族の一員であるアルヴェス王子は、青年期を迎えるが、家族や国を守るという責任に追われる日々に心を閉ざしていた。そんなある日、王子は奴隷市場でひとりの少女、セリアと出会う。 セリアは、見た目には普通の少女に見えるが、その身に「魂」を感じ取り、触れることでその人物の過去や未来を読む能力を持っていた。アルヴェスは、セリアが持つその異能に興味を抱き、彼女を手に入れることを決意する。セリアの力はアルヴェスにとって、政治的な武器としても、個人的な魅力としても、魅力的だった。彼女を自分のものにした王子は、彼女の力を使って数々の敵を排除し、国の支配を強化していく。 しかし、次第にアルヴェスのセリアに対する感情は、次第に愛情という枠を超えて、狂気的な執着に変わっていく。セリアの力を利用して力を増す一方で、アルヴェスは彼女を完全に支配しようとする。セリアは、そんなアルヴェスに依存するようになり、彼のために力を行使することに快感を覚えるようになる。二人の関係は、もはや単なる支配と服従の関係に留まらず、互いに深く絡み合った共依存の状態に変わっていく。 アルヴェスの支配力は日に日に強化され、セリアの能力はその手助けをし、都市国家グリマルドはもはや二人によって支配されるようになる。しかし、アルヴェスの狂気とセリアの依存が、次第に二人を破滅に導く。二人は自由を手に入れたかのように思えたが、その実、互いに飲み込まれ、完全に束縛された状態で生活していた。 アルヴェスはセリアを愛していると思い込んでいたが、その愛は所有欲と支配欲に変わり、セリアはアルヴェスを恐れながらも彼に依存していく。次第に二人の心は完全に閉じ込められ、互いに支配し合うことでしか存在し続けられなくなる。グリマルドは栄華を極め、しかしその栄華は砂漠の中で枯れ果てていくように、二人の内面もまた崩れ始めていた。 果たして二人は、この破滅の連鎖から脱することができるのか、それとも、完全に飲み込まれていくのか――。

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エブリスタ
エブリスタ2025/01/17
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