あらすじ
「恋をしてはならぬ。それは、神を壊す」
神殿に囚われた少女・リノアは、
人の世から切り離され、“神の声”を聴く巫女として育てられた。
誰にも触れず、想いも交わさず。
愛を知ることは許されない――
それが、彼と出会うまでの話だった。
「君の涙は、世界より重い」
姿を持ち、彼女の前に現れた神は、
冷たいはずの指先で、彼女の頬をそっと拭った。
禁じられた心のふれあいは、やがて神を狂わせ、
世界に歪みを生む。
求めるほどに壊れていく。
愛するほどに、世界が遠ざかる。
それでも――
「私はあなたに触れたい。たとえ、この命を代償にしても」
神と少女の一途な想いが導くのは、世界の再生か、それとも滅びか。
愛してはいけない相手に、愛された少女の、罪と祈りの恋物語。