あらすじ
留学でアメリカに渡った東雲 遼(しののめ・りょう)。
小柄で繊細、ADHDの症状に悩まされながらも、人を思いやることに人生を賭けてきた男。
彼は現地企業で出会った同期の女性、早瀬 恵美(はやせ・えみ)に一目惚れする。
しかし彼女との関係は親友の殻を破れない。彼女には、誰にも明かせない秘密があった——。
遼の人生にはもうひとりの女性、神谷 梨緒(かみや・りお)が現れる。
天使のような見た目に反し、内面は男勝りで野心的。
彼女の魅力に飲み込まれた遼は、深く傷つくまで気づけなかった“嘘”の罠に落ちていく。
そしてすべてを失ったとき、彼はある女性と出会う。
それが、病に父を奪われ、誰かの“本当の優しさ”を渇望していた白石 芽依(しらいし・めい)だった。
芽依は遼のADHDの特性すら理解し、そばに寄り添う。
遼もまた、人生で初めて必要とされることの意味を知っていく。
やがてビジネスの世界で成功を収め、名声を得る遼。
しかしその時、芽依の体を蝕む病が静かに進行していた。