あらすじ
産声を上げて泣いた瞬間、母親の命を奪ったという“猛毒の涙”を流す少女ルーシア。
父親に見捨てられ、屋敷に閉じ込められ、紆余曲折の苦難を経て、何とか泣かないように生きてきた。
三年前、歳の近い姉のような存在のメイド、フランがやってきて、その愛情で少し人の心を取り戻していた中のある日。
突然、音沙汰のなかった父親が屋敷に来訪することを、幼き日の命の恩人ながら、怖くて苦手なメイド長、ジルチに告げられた。
言いようのない大きな不安に駆られたルーシアは、ついに抑えてきた涙を流してしまう。
一滴で命を奪うという“猛毒の涙”は、ルーシアの秘められた運命まで変えてしまうのだった。