あらすじ
――令和から戦国へ。
銃と科学を手に、歴史は今、革新される。
時は令和。陸上自衛隊の若き士官・相馬陽翔は、災害派遣任務の最中、天才物理学者・天城詩乃と共に、突如時空の裂け目に飲み込まれ、戦国時代の紀伊半島へと転移してしまう。
そこは鉄砲がまだ“火縄”であり、科学も未来も知らぬ混沌の乱世。そして彼らが辿り着いたのは、雑賀孫市率いる傭兵集団「雑賀衆」の地だった。
科学者としての誇りを胸に、地磁気異常と隕石落下の因果を追いながらも、詩乃は苛烈な環境に適応し、科学知識と技術で時代を超えた技術革新を起こす。
一方、陽翔は持ち前の戦術眼とリーダーシップで、やがて雑賀軍の指揮官として台頭。二人は互いの力を支えにしながら、絆を深め、やがて愛し合うようになる。
だが、紀伊を狙う三好長慶の大軍が迫る。
圧倒的兵数と最新装備に対抗すべく、陽翔と詩乃は「火と鉄と戦略」を駆使し、孫市と共に未曾有の防衛戦を仕掛ける。火薬を使った地形兵器、海戦における安宅船の奪取、そして時代を先取る銃器設計――現代の知と兵法が、戦国の常識を次々と塗り替えていく。
それは単なる生存のための戦いではない。
未来に帰れる保証がなくても、ここに共にいる人々と、何よりかけがえのない“彼女”を守るために――。
科学と恋、火薬と信念が交差する、究極のタイムスリップ×戦国革新譚。
歴史は変えられる。そして、愛の形もまた。