あらすじ
贖罪と堕落を超え、極限の世界に挑む。
・・・そんな、死んだ王の話。
・・・世は乱世、世界を群雄割拠するは輪廻転生を乗り越え異邦異界から辿り着いた死を知る者達。彼等は王侯貴族として世界を席巻し、人々を導く。
その中で、ある皇帝が掘り出した英雄が、世界の秩序を一変させ、食物連鎖を壊す様に世界を変えた。
“ただ一人の正しさ”を信じさせた英雄。
彼の名はアルトリウス。理想と統治、犠牲と信仰を背負い、人類に秩序と未来を与えた。
だが、その理想の背後には、多くの失われた王たちがいた。
失血王、鎖誓王、狂王、苦蓄王・・・。
いずれもアルトリウスと共に生き、或いは争い、或いは信じて、そして堕ちた者たち。
理想に届かなかった彼らは“原罪”として神塔の地獄階層に封じられた。
それから幾星霜。
死者たちの魂が再び目覚め、地獄をさまようなかで、ひとりの少女――ディアーナが現れる。
〇〇でありながら麗しくみすぼらしい姿を持ち、かつての王たちの罪を「癒し、促し、導く」者。
彼女の問いかけは、地獄に静かなる火を灯す。
「あなたは、なぜ堕ちたの?」
地獄は試練。
地獄は裁き。
地獄は…継承されなかった“現在”そのものである。
王たちは己の記憶と国の滅びを辿り、地獄を一層ずつ登る。
失われた魂の王国に、“誰かが辿り着く”その日まで。
そして、かつての英雄・アルトリウスが見届けるのは、
「継がれた未来」か、「断ち切られた過去」か。