あらすじ
――また一人、この学園の生徒がいなくなったそうよ。
神に気に入られ、死ぬよりも早く神のもとに行ける『神隠し』は、とてもすばらしく、誇らしいこと。
自分もそのようになりたいのだと、少女たちは言った。
神は祈りを捧げれば道を示してくれ、死後は魂を楽園へと導いてくれる。
御使いは神の言葉を伝え、過去を語り、未来を語る。
そして、悪魔は人の魂を喰らう。
子爵家の養女、リリアンは何度も教会に足を運んだ。
両手を組み、大きなステンドグラスに祈りを捧げる。
神に祈るたびに、自分が無力だと感じさせられた。
けれど、神に祈らざるを得なかった。
「どうか、私の大切な人たちを幸せにしてください」