あらすじ
地味なモブ令嬢ローリエル・フォンテーヌには、誰にも言えない秘密があった。
それは、この世界で起こりうる全ての「可能性」——まるで乙女ゲームのルートのようなものが見えてしまうこと。しかし、どのルートを見ても、自分の未来は暗い。
王太子主催の舞踏会で、同じく社交界の「部外者」である商人の娘エステル・コープマンと出会ったローリエルは、一つの提案をする。
「一緒に、運命を変えませんか?」
優秀でありながら性別や身分のせいで不当に扱われる女性たち。彼女たちと同盟を組み、互いに助け合うことで、誰かが決めた「脇役」の運命を変えようというのだ。
騎士団長の妹ベルナデット、没落伯爵家のコンスタンティア、そしてできれば王女オーレリアも——。
壁の花たちが動き出すとき、この王国の未来は大きく変わり始める。