あらすじ

小さな町のはずれにある、たんぽぽ通り。
その奥の路地に、ひっそりとたたずむ古い木造の店「ポストリィ」は、”手紙”だけを扱うちょっと不思議なお店だ。

店主は春野ことり。
静かに微笑む彼女は、訪れる人の話にそっと耳を傾け、まだ言葉になっていない気持ちを丁寧に手紙へと綴っていく。

ある日、亡き夫へ手紙を書きたいという老婦人がやってくる。
次の日には、素直になれない少年が、遠く離れた母に宛てた言葉を探しに来る。
季節が移り変わるたび、誰かが”伝えられなかった想い”を胸に、この小さな店の扉を開ける。

彼らの手紙はやがて、人と人とを結び、町に小さな奇跡を起こし始める。
けれど、手紙屋である春野さんにも、かつて伝えられなかった「ある想い」があった__。

過去と現在、手紙と記憶、別れと再会。
春野さん自身の心の扉が開いたとき、ポストリィに届いた一通の”差出人不明の手紙”が、物語の結末を優しく導いていく。

たんぽぽのようにそっと咲き、誰かの心に寄り添うような、温かな手紙の物語。
それは、言葉にすることで、初めて誰かの心に届く”ほんとうの気持ち”を描いた、優しい奇跡の記録。

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アルファポリス
アルファポリス2025/06/25
  • 現在の作品たんぽぽ通りの手紙屋さん